AGAの原因と具体的な症状

AGAは遺伝によって発症し髪の毛が正常に成長しなくなる

AGAによる薄毛の症状は、男性ホルモンの影響によって起こります。より正確には、男性ホルモンが変化した「DHT」という物質と、それを受け取る受容体が薄毛の原因となるのです。発症は遺伝的なものなので、表面的な対処では対応は困難です。

AGAの初期は、抜け毛が増え、次第に髪の毛が細く、短くなっていきます。その理由はヘアサイクルの短縮化で、髪の毛が未成熟の段階で抜けてしまうからです。

つまり、細くて短い抜け毛が多いと、AGAが進行している可能性があります。

遺伝の影響は、男性の場合は母方から、女性は父方から受ける割合が大きいとされています。また、両親の頭髪の毛量が普通でも、隔世遺伝で祖父母やその前の代から受け継ぐ場合もあるのです。

症状が進行して中期以降にさしかかると、髪の毛のハリやコシがなくなり、毛量が全体的に減ったように感じられるでしょう。最終的には、頭髪がまだ産毛ほどの長さの段階でヘアサイクルが休止期に入り、頭髪の成長が止まってしまいます。AGAになると休止期の割合が増え、髪の毛が成長しないため、結果として薄毛になってしまうのです。

AGAは薄毛の広がり方によって分類される

AGAの症状は誰でも一様に進行するわけではありません。症状のあらわれ方は人によって異なります。

医学的な定義では、前髪から進行する「TYPE M」と、頭頂部から薄くなり始める「TYPE O」の2種類が代表的です。

TYPE Mは剃り込み部分が大きく後退していきます。剃り込みが前髪よりも早く後退していくため、薄毛の部分がM字に見えるのが特徴です。

TYPE Oはつむじや頭頂部から毛量が薄くなっていき、少しずつ範囲が広がっていきます。つむじと生え際の中間から症状が広がっていくケースもあります。

TYPE MとTYPE Oの症状が同時に起こるのが「TYPE MO」です。前頭部と頭頂部から症状が出始め、最終的に薄毛の部分がつながります。

これらに当てはまらない場合「TYPE OTHER」と分類されます。真ん中分けの中心から左右に広がったり、前髪の中心から後退したりと、パターンは多種多様です。まれなケースとして、襟足から症状が現れてから頭頂部が薄毛になり始める場合もあります。

AGA全体ではTYPE MとTYPE Oが多く、ついでTYPE MOが割合を占めます。TYPE OTHERは比較的少ないといえるでしょう。

AGAの原因はヘアサイクルの乱れ

薄毛の原因となるのはヘアサイクルの乱れです。人間の髪の毛は、ずっと成長しているわけではなく、「成長期」、「退行期」、「休止期」という一定の周期で生え変わります。本来、髪の寿命はヘアサイクルによって決まっています。

このヘアサイクルが乱れると、髪の毛が十分に成長せず、細くなってしまうのです。また、成長期の期間が短かった髪の毛は頭皮に定着しないため抜けやすくなります。

ヘアサイクルの乱れで髪の毛の成長期が乱れると、髪の毛の寿命はどんどん短くなります。最終的には、髪の毛が生えてこなくなってしまうのです。

髪の毛の成長期は、数ヶ月から数年という長いスパンでやってきます。そのため、1度ヘアサイクルが狂うと、改善するのは困難です。

テストステロンがヘアサイクルを乱すことで薄毛になってしまう

ヘアサイクルが乱れる大きな原因が、「テストステロン」の増加です。テストステロンは男性ホルモンの一種で、本来は筋肉や骨といった組織を成長させるのに必要な物質です。しかし、テストステロンは体内で特殊な酵素と結びつくと、脱毛を促す物質になってしまいます。

テストステロンがホルモン受容体という部分と反応すると、脱毛の症状が進み、自力での解決が困難になります。

髪の毛の成長周期が狂い、成長期間が短くなると、質の悪い髪の毛がどんどん量産されていきます。その結果、薄毛になってしまうのです。

AGAを治療するには、クリニックを受診し、適切な処置を受ける必要があります。AGAの治療法は、医薬品による薬物療法が確立しています。薬の効果でヘアサイクルを正常に戻し、AGAの症状を抑えるのです。治療薬を継続的に使えば、高い確率で症状を改善できます。

自覚症状がある人は、早めにクリニックを受診しましょう。